Spiritualized Fan Site
2025/3/26
Barbican Hall
Peforming Pure Phase
Pure Phase再現ライブを観るため
Londonへ行ってきました。
Band構成で観るのは7年振りのライブ
僕の理解を超えた
とにかく奇妙で美しいライブ
こんなライブは今までに体験が無かったです。
迷路のような複雑な造りのBarbican Center
その複合文化施設内にあるホール:Barbican hall
会場の椅子はとても座り心地が良く
音響も素晴らしかったです。
ここまでクリアな音響のホールは
日本には無いんじゃないかな。
会場に着くと写真2枚目の[Pure Phase]の
垂れ幕が光っていました。
会場は満席でしたが、時間になるまで着席しないのは
イギリスもアメリカと同じ
海外のライブはみんなこんな感じなのかな。
ステージを観るとコントラバスが
設置されているのが確認出来、
通常のセットと違うことを確信しました。
演奏が始まったのは19:30分から
いつものバンドメンバー
(ギター3本、ベース、ドラム、シンセ)に
コーラス4名、ホーン3名
ヴァイオリンとコントラバスが追加された構成
アルバム1曲目の[Medication]の
短いイントロセッションが終わると
左右のスピーカーから2ndアルバム&初期Spiritualizedを
象徴するPure Phaseが鳴り響く。
オルガンとPhase音が奏でる非日常的なサウンドを
切り裂くように鳴らされるディストーションギター
Pure Phaseのレコードのあのサウンドが再現されている。
いや、もっと強烈な歪みとして耳に響いてきます。
2曲目の[The Slide Song]
ヴァイオリン、チェロ、フルートも加わり
この曲も完全再現されていました。
Repeat Percussionのような反復するギターサウンドが
混ざりサイケデリックを深めていく
この辺りから時間間隔が狂い始めますww
3曲目[Electric Phase]の強烈なストロボを浴びて
4曲目の[All of My Tears]へ
Phase音は更に大きくなり、ストリングの音と絡み合い
奇妙で美しいサイケデリアを奏でる。
時間は恐らく8時位だろうけど、まるで深夜に音楽を
聴いている感じになっていて
完全に時間間隔を忘れてました。
それほどまでに没頭させるサイケデリックな音
Jasonの単音のギターソロが美しい
5曲目の[These Blues]
ここで今までと雰囲気を変え
激しいギターロックを鳴らす。
Doggenのギターが唸り
曲が進むことに激しくなるストロボ
強烈.....
6曲目の[Let It Flow]
この曲はアルバムのハイライトの1曲だと思います。
ゴスペルコーラスとギターコードが
まるで波のように繰り返され
その反復は徐々に厚みを増し
最終的にシューゲイズ的な
轟音ギターへ変わっていく。
嵐のようなノイズの中、穏やかなシンセの音が堪らない。
滅茶苦茶カッコ良かった
このノイズギターに変わる瞬間こそSpiritualized
最高過ぎる。
今回のシンセのメンバーは存在感ある音かつ
多彩な音を奏でライブ全体の雰囲気に
貢献していたと思います。
7曲目の[Take Good Care of It]
今までバックに映っていた月のバックから
3枚目の写真の緑のストロボに変わる
ベースの音が大きくなり、反復するミニアムサイケの
モードへ入っていく、8曲目[Born, Never Asked]を挟み、
9曲目 [Electric Mainline]はサイケデリック感が特に強く
正に宇宙の音楽でした。
Kevinのメリハリのあるドラムが印象に残り
ライブ全体を通して
今までで一番よいと思えるドラムだったと思います。
アルバムだと少しポップな感じもある
10曲目[Lay Back in the Sun]、
このライブではポップさはあまり感じられず
シューゲイズなオルタナロックな感じになっていました。
やっぱり永遠となっているPhase音が
いいアクセントになっていてる。
11曲目[Good Times]、奇妙なブルースオルタナロック
ホーンの音が重厚感を与え
最後のホワイトノイズは圧巻でした!!
12曲目の[Pure Phase]も完全再現
永遠とPhase音が鳴り響く中
Jasonは少し隅で休み、ギターをCasinoに変える
そしてあの曲へと.....
13曲目の[Spread Your Wings]
奇跡の音でした。
ライブでどのようなアレンジになるのか
気になって仕方なく
個人的にはライブで一番の目玉の曲でした。
その音はエレクトロニック、ゴスペル、現代音楽が
混ざり合う信じられない音
こんな美しい音楽は聴いた事が無い、泣きました。
Jasonは歌う
[時間、時間はゆっくり、ゆっくりと過ぎていく]
本当に穏やかに時間は過ぎていき
Casinoの素晴らしいアコギのようなウォームな音に
Colorsoundの連踏みによる周波数帯を変化させた
WahWahサウンドが重なる。
最後のjasonの単音ギターソローが本当に本当に感動的で
テクニックでは無い、心に響く音、これこそ音響
この1曲を聴くだけでも
コンサートの価値はあったと思います
この曲は音響音楽の神髄でした
一生忘れる事は無いと思います。
14曲目の[Feel Like Goin' Home]
この曲で2ndの再現は終わり
非常にびっくりしたのですが
この時点で80分近い時間が過ぎていました
体感では30分位の感覚....
Jasonは歌う
[僕は死んだんだな、帰っていくような感覚]
そして何度も繰り返し歌う
[魂の奥まで沈んでいく
リラックスする
気持ちいいんだ
夏の太陽に溶けていく
眠らせて欲しい
とても気持ちいいんだ...]
ライブは終演へ....
鳴りやまない歓声と拍手
暫くしてバンドが再びステージに戻り
アンコールに応えます。
アンコール[Cop Shoot Cop…]
宇宙遊泳からのナンバーですが
もしかしたら2nd制作時に曲としては存在してたのかも
怪しいジャズロック的なイントロから始まり
フリージャズ的なノイズミュージックへ昇華していく
カオス的な展開をぶちかまし、観客を圧倒させ
ライブは終演しました。
完璧なバンド演奏、非日常的なサイケデリア
完璧なライブでした、完璧過ぎたかも知れないw
今でもあの時体験した音が信じられず
耳にこびり付いています
Londonまで観に行った意味がありました。
この日と翌日のライブは
生涯ベストのライブだったと思います。
セットリスト
1. Medication
2. The Slide Song
3. Electric Phase
4. All of My Tears
5. These Blues
6. Let It Flow
7. Take Good Care of It
8. Born, Never Asked
9. Electric Mainline
10. Lay Back in the Sun
11. Good Times
12. Pure Phase
13. Spread Your Wings
14. Feel Like Goin' Home
15. Cop Shoot Cop…
(全てがハイライト)
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